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TOKYO HARD ENDURO VIBES

"なぜハードエンデューロは面白いのか" その魅力について

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Summary
  • ハードエンデューロとはなにかをおさらい
  • どのように面白いのか要素を列挙
  • なぜ面白いと感じるのかを考察

ハードエンデューロには独特の魅力があります。半年に1回程、トレールバイクでごくフラットな林道に行く程度のオフロード初心者だった我々が、約1年間でズブズブとハードエンデューロにハマっていった経緯も含めて、ハードエンデューロの魅力を少しでもお伝えできたらと思います。

はじめに 〜そもそもハードエンデューロとは〜

オフロードバイクの競技には大きく分けて、モトクロス・トライアル・エンデューロの3つのジャンルがあります。

整地されたコースをダイナミックなジャンプをしながら走る、スプリントレースであるモトクロス、岩場や急坂などのセクションを超える技術を競うトライアル、そして不整地の自然に近いコースを走るエンデューロですが、そのエンデューロの中にも2つの形式があります。

オンタイム

エンデューロの1つの形式がオンタイムエンデューロです。国内ではJECがそれにあたります。出場者それぞれにタイムカードが配られ、そこに記載されている時間通りに、チェックポイントの通過と、コースの周回を目指します。コースの中にはテスト区間とルート区間があり、テスト区間では全力のタイムアタックを行います。最終的に、テスト区間の合計タイムに、タイムカード通りにオンタイムで周回できなかった場合のペナルティ加算等を集計し、一番合計タイムが速かった人が勝ちです。スタートはバラバラで、タイムカードの記載した時間通りにそれぞれがスタートします。

クロスカントリー

もう一つのエンデューロの形式がクロスカントリーです。JNCCが一番大きな組織ですが、クロスカントリー方式のファンレースなども各地で開催されています。クロスカントリーはオンタイムに比べると単純で、大まかに言えば、ヨーイドンでスタートし、2時間や3時間等の規定時間内の周回数とタイムを競います。

ではハードエンデューロ

ハードエンデューロは、ほぼ一斉にスタート、規定時間内の周回数とタイムを競うものですので、形式的にはクロスカントリーのそれになります。

ただ、ハードエンデューロは通常のクロスカントリーとは似て非なるものです。

一番大きな差異としては、コースの設定にあります。クロスカントリーが基本的に周回を前提としたコースでの競技である一方、ハードエンデューロは、ある意味、"簡単に周回させないこと" を前提としたコース設定である点です。

レースという形式上、最終的には速さや周回数の勝負になるのですが、ハードエンデューロにはそれだけでは片付けられない多くの要素と魅力があります。

大の大人がなけなしのエントリーフィーを払って、一周できないかもしれないレースに出場する。字面にすると甚だ奇妙な行動でハッとしますが、ハマる人にとっては、それだけ懐が深く、熱狂させるスポーツです。そんなハードエンデューロの魅力をいくつかの要素に分けて書いていこうと思います。

コースと戦う

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日野ハードエンデューロミディアムクラスのコースマップ
ハードエンデューロの一番の特異な点としては、"競争"という元来的なレースの土台に、走破という要素がプラスされることです。この要素が他のレース競技と大きく色味を変えている点であると思います。

未開の林間や沢 (コースメイクとしてある程度の開拓はされますが)、アホみたいに太い丸太、垂直にそり立つようなヒルクライム、完全に崖で足が震えるダウンヒル、このようなコースと呼べないようなコースで、周回数を競うレースをするわけです。レースという形式上、まずは周回できないと話になりません。

しかし、悲しいことにそう簡単に周回できるものではありません。ここがハードエンデューロの良いところ(?)です。

他のレースでは、することを当たり前に前提している "コースの周回" を、まずは目指していく必要があります。この時点でかなり他のレースとは毛色が変わってきます。この要素が後述する他の要素にも大きく関係しますが、端的にいうとすればハードエンデューロコースと戦うレースであるということです。

コースと戦うレースでありながらも、自分の出るクラスを間違えさえしなければ、ただただ絶望することだけにならず、ある程度の練習を積んできて、当日力を出し切ればなんとか一周できる、と言った絶妙な難易度のコースが設定されています。

いくつかのハードエンデューロのレースを見ても、この辺の難易度設定は非常に的確であり、職人技のようなコース設定がされているので、むやみに敬遠する必要はありません。

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CGC公式アカウントのありがたいお言葉

共闘のメカニズム

f:id:funairacing:20180509151618j:plain レースの本質としては、やはり他の参加者と優劣をつける為に行う競争であり、乱暴な言い方をすれば、他の参加者というのは自身の順位の為に蹴落とす存在でもあります。

順位を競うスポーツという点で、ハードエンデューロも例外なくそのような枠組みの中にあるわけですが、ハードエンデューロの場合は、他の速さを競うレース競技よりも、順位という絶対的な価値が弱くなる傾向にあると思っています。

その論理の根底にあるのは、前述した "コースと戦う" という競技の特性です。コースという参加者にとっての共通敵がいることで、参加者同士は敵対する立場でありながら、共闘する仲間のような状態になります。

この心理状態は集団心理学的に根拠のあるもので、共通敵の存在によって集団の団結力が高まり、安心感や爽快感、達成感を一段と感じることができることが科学的に証明されています。

ハードエンデューロのレースも、この集団心理の例外ではなく、このような特殊なレース形態により、レース中の参加者同士の助け合いや、リザルトだけによらない個々の達成感、会場の和やかな雰囲気が生まれていると思われます。

また、アベレージスピードが低く、どうしてもセクションで渋滞が発生してしまう特性から、レース中にライダー同士や観客との会話もあり、そのような雰囲気も醍醐味の一つです。

プロの世界でも例外ではありません。下記の有名な写真のように、2015年のErzbergではトップを走っていた4人のライダーが難セクションDowntownでそれぞれの勝利を諦め、共に強力してバイクを引き上げ、4人揃ってゲートをぐぐって4人で優勝、となるドラマもありました。

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このような、単なる競争だけではないレースの楽しみ方がハードエンデューロにはあります。

心技体

全てのスポーツにおいて心技体の要素は必須であると思いますが、ハードエンデューロの場合は、よりそれぞれが明確に分かれており、個々の要素の総力を挙げて周回する、という傾向が強いのではないかと個人的に感じます。

体力

まず3時間というレース時間を、バイクに乗って走りきる体力は勿論、(上手い人以外は) 死ぬほど転かすことになるバイクの押し引きや、引き起こしを含めると、かなりのフィジカルが要求されます。

エンデューロレーサーは軽いといえど100kg程の鉄の塊ですし、自分なんかは初級者なので下手したら1/3くらいの時間は乗車せずにゴソゴソしているような具合です。ガチのレースになると後半は全身のあらゆる筋肉が攣ってしまい、今まで様々なスポーツを割りと真面目にやってきましたが、発汗量や筋肉へのダメージを考えるとハードエンデューロが正直一番キツいです。

それだけフィジカルを研ぎ澄ましていくことが周回への大きな一歩になりますし、事実、始めてからあっという間に筋量が増えました。

技術

ハードエンデューロで必要になる技術は多岐に渡ります。基本的はオフロードバイクの操作は勿論、ヒルクライムダウンヒル、ステアケース等、走行するシチュエーションに応じたあらゆるライディングスキルが試されます。これもハードエンデューロの醍醐味の一つであり、走破する為の技術を身に着けていなければ周回することが困難な状態になるでしょう。

走行中に頭で考え、その通りの動きを具現化する、という一連の動作も、ハードエンデューロにはよくあるシチュエーションだと思います。

瞬発的で無酸素的なスポーツでは反射的に動作することも多いですが、走行中に常に最適なライン取りをし続け、セクションの前ではどのような操作をしたら超えられるのかを考える必要があります。

勿論、練度が上がっていけばそのような動作を半ば反射的にできるようになるわけですが、未知の山を走破する以上、常に戦略的な思考を巡らせ、描いた正解を再現するようにライディングすることも多いです。このような一面もこの競技ならではのものと思います。

また、前に進む為の技術だけでなく、失敗した際のリカバリー技術も大きな要素です。毎回バイクを谷側に落としてしまったら、それだけで信じられないほど体力と時間を消耗しますし、最悪の場合、一人では物理的にリカバリーが不可能な状態に陥ります。

このように失敗した際の技術も重要であり、逆に言えば、あらゆる技術を磨くことで体力の消耗を抑えるだけでなく、フィジカルの不足を補って余りある境地に立てます。

トップライダーとて筋肉隆々の人が多いわけではありません。中にはバイクから降りて体力比べをしたら圧勝するのに…!というお爺さんが、その技術で異次元のライディングをしている光景は、もはや日常茶飯事です。見かけによらない達人・仙人・妖怪が山ほどいます。

ライディングだけに依らない技術 (戦略) も大きな要素です。この辺りはモータースポーツ全般に共有する事項ですが、コースや自身のライディングに合わせたマシンの製作・調整、タイヤチョイス、携行する装備など、レース開始前から戦略的なレースは始まっています。周回するためにどのような準備をするのか、この辺も、このスポーツの頭脳的で楽しいところです。

要は根性です。根性論はあまり本質的ではないと思ってはいるのですが、体力・技術で限界を迎えた際、最後に一歩前に踏み出せるのは間違いなく根性な気がします。メンタリティというとそれっぽい感じがするのでそう呼ぶことにします。

レースではマーシャルの方がいるので安心ですが、練習時の「ここを登れないと帰れないかもしれない」みたいなシチュエーションは、(時間をかけて迂回していけばそんなことはまずないのですが)、それでも心身共に研ぎ澄まされる感覚があるものです。

レースでも同様に、このヒルクライムを、このステアを、このキャンバーを超えないと一周できない。という状況になった時、その時に全身の筋肉が攣っていても、這ってでも担いでても進んでやるという気持ちさえ残っていればチャレンジを続けられるし、いつかは越えることができるものだと思っています。

"諦めたらそこで試合終了" を地で行くような競技なので、レースに際してのメンタル面のコントロールは、ライダーにとって非常に重要な要素であるはずです。

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気持ちが入ったライディングでクーラントが蒸発する例

観戦の楽しさと一体感

ハードエンデューロは観戦も楽しめる競技です。モトクロスやサーキットでのオンロードバイクレースなどを観戦したことのある友人に聞いても、ハードエンデューロの観戦はかなり楽しいという言葉をよく貰います。

要因としては以下の2つがあると思います。

見た目の派手さ

やっている側は、誰もいない斜面で無限に引き起こしたり、人知れず滑落したりと、かなり地味で悲しい思いをすることも多いのですが、こと観戦ということに関しては、ハードエンデューロは単純に観ていて面白い部分があります。

もはや壁のような斜面を、アクセル全開のバイクが登っていく姿は、かなり日常生活からかけ離れたものであり、それだけでも初見の人から見れば目を丸くする光景です。

また、推奨されるものではないのですが、レースとなると必ず出てきてしまうバイクを投げてしまう光景も、単に珍しい光景であるため、見た目のインパクトがあります。

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距離感の近さ

サーキット等で行われるレースでは当然観戦エリアが区切られており、そこの座席等から観るのが普通です。ハードエンデューロでは、そのコースの特性上、観戦しようとするならば、基本的にコーステープの外をハイキングしながら観て回るような形になります。

これだけでも他のバイク競技とは大きく異なる部分です。観戦者自体の運動になるのもいい部分かもしれません。

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また、ライダーとの距離の近さも魅力の1つです。前述したようにアベレージスピードが低く、渋滞や休憩での停止もあるハードエンデューロでは、観戦者とライダーでの会話はよく見られる光景です。

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海外のレース動画でもありますが、ヘルプが禁止されていない難セクションでは観客からのヘルプもよく見られる光景です。観戦の時にキンキンに冷えたコーラや、塩分タブレットなどを持って疲れ切ったライダーに振る舞えば、まさに神を見るような眼差しを受けることができます。ライダーはその恩を忘れることはないでしょう。

一般的なイベント等でも言われるように、やはり参加型のものは、顧客の満足度を大きく高める要因になり得ます。ハードエンデューロ観戦においても同様の論理が自然と適応されていると考えます。観客とライダーの一体感が生まれるレースはやはりどちらも気持ちの良いものです。

更に、トップライダーや上級者の華麗な走りを見ることができるのに加えて、コースにやられて屍になりかけてるライダーの必死の走りも見ることができます。

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上記の写真のように、自身もひな祭りのおだいりクラスでは文字通り屍になって、これはかなりの醜態を晒したなと凹んでいましたが、後日Twitterで見たロッシさんのこの一言に救われた気がします。

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天候が最悪なときは中々勧められるものでもありませんが、晴天ならばハードエンデューロ観戦はかなり楽しいアクティビティになり得ますので、ご友人に出ている方がいれば是非応援に行ってみて下さい。

目標と達成感

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これも前述してきた、"コースと戦う"、"他のライダーと共闘" という要素から影響がありますが、ハードエンデューロは、誰でも大きな達成感を得られる競技であると思います。

もちろん単に速さを競う競技でも、着順以外に、目標とするタイムへの到達や、不得意としているコーナーの攻略など、細分化できる目標が多々存在すると思いますが、ハードエンデューロの場合は着順によらない要素が更に大きいと考えます。

やはり走破するという要素が特に大きく関わってきます。例えば、自身がチャレンジするクラスを1周をすることで、「とりあえずは1周できた」という満足感と、「簡単には周回させん」というコースを周回したことによる自身への肯定感はまず得られる大きな達成感です。

順位だけによらない目標も人により様々です。

  • 絶対にイッシュウする。
  • 今回はn周したい。
  • あのヒルクライムをクリーンで登りたい。
  • 最後まで絶対にノーヘルプで周りたい。

など色々です。多くのライダーに意気込みや目標を走行前に聞いても、逆に中々順位や入賞といった言葉が出てこない感じでもあります。

このようにハードエンデューロのレースは多岐に渡る部分で達成感を得ることができます。他のライダーや観客と一体になってコースに立ち向かう構図も、その効果をより一層のものに昇華します。

敷居の低さ

ハードなコースを周回するなんて、とても敷居が高いんじゃないの、と思うこともあるかも思いますが、ハードエンデューロは他のオフロード競技に比べると参加する敷居は低いと考えます。

まずはマシンについてですが、モトクロスのレースに出て満足に走るには、モトクロッサーは必須です。トライアルもトライアルバイクがないとまずできないのが普通です。

しかし、ハードエンデューロは市販のトレールバイクでレースに参戦する人が格段に多い部類になります。クロスカントリーなど、他のエンデューロレースでもトレールでの参加は多い部類ですが、ハードエンデューロは特にです。

中でもセロー225やトリッカーなどはその扱いやすい特性と低速の太さから、ハードエンデューロのレースにおいて入賞する人もいるほどです。

極端な話をすれば、ヤフオクで10万円のセロー225を落とし、ヘルメットとブーツさえあれば、細かい部分は置いておいて、ハードエンデューロを始める準備は整うわけです。

練習に関しても、モトクロスやトライアルでは、トランスポーターでコースまで運ぶことが半ば必須になってくる一方、公道走行可能な市販車であれば、自走でエンデューロコースや、公道である林道でライディングを練習することができます。

私有地の山に勝手に入っていくことは避けるべきですが、こういった環境の面でも始めるにあたっての敷居は低いです。

レースともなれば、タイヤやマシンの破損も考え、トランポで行くことが推奨されますが、それもレンタカーで軽トラを借りれば安価に済みます。あまり趣味に使える予算が少ない学生にとっても、ハードエンデューロは始める環境を整えやすいモータースポーツと言えるでしょう。

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アドベンチャーでCGCに出場するTacさん

中にはアドベンチャーバイクでレース会場まで自走し、現地でタイヤ交換してハードエンデューロレースに臨む非常に奇特な例もあります。この場合においてはある意味敷居がかなり高い部類ではありますが、それだけ一つの競技においての遊び方に幅があるということです。

冒険心をくすぐる

ハードエンデューロは、未知の山を走破するという童心にも似た冒険心をかき立ててくれる競技でもあります。

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愛してやまないSHIRAIの沢

鳥と虫の音しか聞こえない山や沢など、マイナスイオンで満たさせるような自然を走る醍醐味があります。

普通のレース形式ではなく、コースを設定せずに、地図とコンパスを片手にチェックポイントを周るようなアドベンチャーレースも始まってきました。

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団結力・知力・走破力=CROSS MISSION アドベンチャー!!! 5月6日in勝沼crossmissionblog.wordpress.com

また、レースの前日入りのパドック泊や、コースの地理的な意味合いでも、キャンプ等の他のアウトドアなアクティビティに繋げやすいです。

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アウトドアが好きな人にとってはかなり親和性の高い趣味になると思います。

業界の狭さ

ハードエンデューロの業界の狭さも、ある意味大きな魅力になっていると思います。

今やニッチな趣味になりつつあるオートバイの、そのまたニッチなオフロードバイクの、更にニッチなハードエンデューロ…。当然競技人口自体が少ない部類ではあるのですが、そのような状態での大きなメリットは、トップライダーとの距離が近いところです。

レース会場には必ずと言っていいほどトップライダーがおり、また練習先でも会うことは多いので、スクール等の場所に限定せずとも、コミュニケーションを取り、ライディングのアドバイスを頂く機会が多くあります。

レースの運営者との距離の近さも特徴です。CROSS MISSION主催の石戸谷蓮さんは我々のような若者に積極的にコミュニケーションを取ってくれます。

また、CGC(CGCハードエンデューロ選手権)の公式ツイッターアカウントはインターネット上でのコミュニケーションが活発で、デジタルネイティブ世代にも非常に親しみやすいです。

twitter.com

仕事上ソーシャルメディアでのブランディング等をアレコレしたりすることも多いのですが、CGCの公式アカウントは、(結果的に)非常に巧みなソーシャルメディアマーケティングを行なっていると個人的に思っていました。(特定ワードでサーチしてフォローしたのちに公認ライダーリストに放り込む等)

こう言ったオフライン、オンラインでのコミュニケーションが活発なのも、ハードエンデューロが盛り上がってきている大きな要因だと思います。

おわりに

我々は数ヶ月に1回林道ツーリングに行けばいいほどのオフロードビギナーでしたが、幸か不幸か2016年の12月に迷い込んだオフロードパークSHIRAIにて、常連のおじさま方の熱烈な接待を受け、気づいたらハードエンデューロにドップリになっていました。

実際に今のメイン層に40代以上が多いことも、若者の我々にとって言えば、教えてくれる先輩方が多いことになるので、ある意味非常に恵まれた環境なのかもしれません。

また、昔乗ってた、面白そうだから始めてみた、という年上の方で、かなりの腕前の方も多く、この競技は何歳から始めても楽しめるものであると認識しました。

長々とハードエンデューロについて述べてきましたが、少しでもその魅力が伝われば幸いです。

ハードエンデューロのレース自体もそうですが、ジャンルとして非常に奥が深く、遊び方も多岐に渡るので、趣味以上のモノとして全身全霊を注ぎ込める器もあれば、アウトドアなアクティビティとしてライトに楽しむことのできるものであると思います。

より一層ハードエンデューロ界が盛り上がっていくよう切に願います。

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