FUNAI RACING POST

TOKYO HARD ENDURO VIBES

ナイトレースを走るための装備考察

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ナイトレースは最高

夏が近付き、にわかにナイトレースの気配も感じるようになりました。

CGC夜のエンデューロが2年ごしに行われるということで居ても立ってもいられなくなってきております。

2017年の様子はこちら↓


Night Enduro|セロー250でとよね夜のエンデューロ2017

この時は初CGCな訳で、、、セロー250で出撃し、度重なるチューブレスタイヤのパンクやクラッチの不良、そして最後は完全にクラッチ炭化でゲームセットという華々しいデビューでした。そんな訳でナイトレースにかける想いはヒトシオな訳であります。

また、今年参加予定のHIDAKA ROCKSにおいても、夜のスキー場特設コースで行われるスーパーテスト等、夜のレースを走る機会がありそうです。

HIDAKA ROCKSのスーパーテストはナイター可能なスキー場のライトがあるらしいので、正直個別のライティングは必要ないっちゃないようですが、やはり夜走るのであればイカ釣り漁船のようにピカピカに光らせたいというのが男心ではあります。トップライダーのナイトレースの様子なんかはめちゃくちゃかっこいいですからね。鈴鹿8耐の日没後の高揚感もそうですが、夜に光るマシンというのはそれはそれは堪らないわけです。

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今回は、そんな夜のオフロードを走るために必要な装備を考察していきたいと思います。

車体につけるライト

ヘッドライト

ナンバー付きのエンデューロレーサーであればヘッドライトはついているので問題ないかと思いますが、モトクロッサーベースで標準ではついていなかったり、または装着したまま走っていたらライトを割ってしまったりと必要になるシチュエーションはあると思います。

もちろん純正品が一番ですが、特に外車の場合はヘッドライトユニット単体で10000円はする…。中々高価なのでこの辺は中華品を上手く利用したいところ…

Amazonでいかにも中華コピーっぽいKTMタイプのヘッドライトが6000円くらいで売られていますが、どうせ買うならEbayやAliExpressで買いましょう。だいたい1500~3000円ほどでヘッドライトカウル込で手に入ります。 国産車には旧WRFのタイプもかっこよくていいですよね。怪しさ満点ではありますが、ちゃんと届くしちゃんと使えます。

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モトクロッサーベースの場合は、バッテリーを積んで直接電源を取る感じになるでしょうか。発電はできないので使い切りですが、レースの間くらいは持つんじゃないかと思います。

フォグランプ

ヘッドライトの明かりのみでは少し光量不足なのも否めません。

明るいに越したことはないのでつけておいた方が無難です。

2017年のCGC夜のエンデューロに出るにあたって、Amazonで買ったフォグランプをつけたことがありました。昔モタードのゼッケン化でPIAAのフォグランプをヘッドライトとして使用したことがありましたが、この製品でも明るさは大差なかったです。

funairacing.hatenablog.com

この際はこんな感じのを使いました。


バイク用と銘打って、イカリング付きのも笑 ステーは色々応用が効きそうです。


ハンドルマウントできそうなこういうのもいいですね。

車体や載せたバッテリーから電源を取る方法で安価に済ますなら上記のようなタイプでしょうか。



または電池や内蔵バッテリー式の自転車用のものでもいいと思います。

これはsuzuki君に教えてもらったライトですが、かなり明るくていいです。付属の別体式モバイルバッテリーからUSBで給電します。彼はWRF型のライトの中心をくり抜いてこのライトをヘッドライトカウル内に収納できるようにしていました。モトクロッサーベースのバイクならそういった方法でヘッドライトを確保するのもアリそうです。


または、通常の懐中電灯などをハンドルマウントする方法もあります。マウントさえ購入してしまえば手持ちのものを使えるので便利です。


上記のようなライトを補助的につけておくだけで飛躍的に見える範囲が広がるので、かなり走りやすくなると思います。

かなり作り込むチームは2年前の夜のエンデューロでは下のようなLEDの作業灯を縦二灯の配置にして、ワンオフっぽいステーでラリーレーサーのように仕上げていました。そういったレースに向けてマシンの作り込みができる点もナイトレースの醍醐味ですね。

テールライト

テールライトもナンバーつきのエンデューロレーサーではついていると思いますが、クローズドコースしか走らないということで、テールランプとそれに付随するフェンダーを撤去してしまっている人も多いと思います。

CGC夜のエンデューロの場合は、エンジンを停止しても点灯するテールランプを装備していることというのがレギュレーションに明記されているので、装着は必須になります。

ナンバーつきのエンデューロレーサーであっても、基本的にエンジンONの場合しかテールランプは点灯しないと思うので、キーオンで常時点灯するトレール車以外は、常時ONで点灯するように加工するか、後付けで装着する必要があるでしょう。

綺麗な方法としてはこういった汎用のテールライトや、すでについているテールライトを常時点灯するように配線する訳ですが、中々手間がかかる加工ではあると思うので、簡単なのは自転車用のテールライトを使用することです。


こういった電池式のテールライトをリアフェンダー付近にいい感じに取り付けられれば問題なさそうです。ただ、取り付けがしっかりできていないと後ろから視認できない場合もあると思うのでしっかりと光が見えるようにつけることが必要でしょう。

また、自分がロードバイクに乗っていた際にも使ったことがありまますが、こういったブレード式のライトは360℃どこからでも光が見えるのでオススメです。

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有名どころとしてはFibre Flare(ファイバーフレア)があります。

Fibre Flare(ファイバーフレア) ファイバー フレア レイザー ライト レッド LED

Fibre Flare(ファイバーフレア) ファイバー フレア レイザー ライト レッド LED

このタイプはフレキシブルに曲がるのと、両端で止めることができるのでおすすめです。バックパックにつけることもできます。

ファイバーフレアに関してもコピー品がありました。

体につけるライト

ヘルメット

車体についているライトだと車体前面しか照らせないので、なにかトラブルになってコース上で復旧処置をしたり、また必ずしも車体に乗って前に向いているだけとは限らないことから、体につけるライトも考慮する必要があると思います。

中でも色々つけやすいのがヘルメットであり、顔の方向と同じ方向を照らすことになるので、視界の確保という点では有効な装備箇所になります。

一番簡単な方法はこういったアウトドア用のヘッドライトを、ヘルメットのバイザー下につけることでしょう。

いわゆる、ゴーグルを後ろに回しているときと同じ場所につけます。Goproをバイザー下マウントにしている人は注意。

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または、通常のLED懐中電灯をヘルメットの側面にガムテープやダクトテープで貼り付けるのでも事足りると思います。海外ライダーのように、ヘルメットにスマートにライトをマウントできないものかと探していたら、GoProマウントを使用できるものを見つけました。

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かなり明るいし、装着も簡単なので重宝しそうです。

その他

他にも、光る装飾物を体につけておくと、他ライダーからの視認性も上がり安全に繋がると思います。夜にレースをするのは(特にCGCは)完全にお祭り状態ではあるので、そういった意味でも光る装飾物で雰囲気を楽しむというのもあるでしょう。

このようなLEDが光るベストを着用したチームも前回はいましたが、目立って非常に視認性が良かったです。


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ルミカライト 大閃光 (アーク)  オレンジ 12本入

ルミカライト 大閃光 (アーク) オレンジ 12本入

サイリウムも安価でいいですね。透明なテープでどこにでもつけられそうです。


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他にも光るおもちゃみたいなモノは探せばいくらでもあるので、色々とチームの色を出して楽しめるかと思います。


物理的に単体で光らなくても、反射板を体につけておくだけで、他車からの視認性は格段に上がりますね。

まとめ

以上、ナイトレース等の夜のオフロードライディングに使えそうなものを紹介してきましたが、やはり自分の視界を最大限確保すると同時に、他者から自分の居場所が視認できるような工夫をすることが安全に走るために必要なことかと思います。

普段のレースへの準備とは異なり、非常に特別な仕様のマシンを自分たちで作り上げる過程はとても楽しく、準備段階から高揚するものがありますよね。

何らかの参考になったら幸いです。