【バイク用品個人輸入のすすめ】海外通販サイト比較
Summary
- 個人輸入に関しての基本知識
- おすすめのサイト紹介
個人輸入しちゃいましょう
バイク用品の個人輸入についてです。
オフロードバイク用品は、日本国内だと大きな量販店をもってしても、欲しいものの在庫が中々ない場合が多々あります。品揃えという面でもそうです。
また、オフロード用品の多くが海外ブランド製であることもあり、日本国内で購入すると当然輸入代理店や量販店のマージンが含まれることになり、価格が割高であることもネックであると思います。
もちろん私自身も、個人で輸入するのでは間に合わない際や、一点だけ欲しいときなど、国内の輸入代理店さんをよく利用させてもらっています。
しかし財布事情に背に腹はかえられないのが我々の永遠の課題…。なにかまとめて買いたい時や複数人で買いたい時など、是非個人輸入してみましょう。
"個人輸入"と書くといかにも面倒くさそうな印象がありますが、国内のネットショップ等で買うのとなんら変わりません。eBayなど相手が個人である場合はメッセージのやり取りなど少しハードルは上がる感じはありますが、大手ショップで購入する場合は、英語の素養も、知識も何一つ必要ありません。
事前知識
個人輸入とは
一般的には「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」
らしいです。明確な定義はありません。
関税
個人輸入するにあたっては、空港の関税を通ることになります。
これについても色々細かいアレコレがあり、難しそうですが、通関士になるわけでもないので覚える必要もありません。払えと言われたものを払えばいいだけです。関税の支払いについては、代引きのような形で配送時に業者に直接払うのと、後から郵送で請求がくるタイプがあります。尻込みしなくて大丈夫です。
基本的に、関税は物品の市価の60%に対して課税されます。つまり10万円の商品だったら、6万円に対して、その物品の種類に応じた税率で算出されます。例えば衣類だったら10%なので6000円といった具合です。
他に覚えておくと便利な点については、少額輸入貨物の減税制度くらいです。
これは個人輸入の場合、下の図のように金額によって関税のかかり方が変わりますよっていうものです。
約16,666円以下の輸入であれば関税はかかりません。でもせっかく輸入するのだから16,000位は普通に超えるかと思います。
超えた場合は、消費税・通関手数料がかかるのと、20万円までは簡易税率というものが適応されます。 消費税は我が国の消費税なので、現在は8%です。通関手数料は国際配送業者によって異なりますが、大体数百円です。
簡易税率というのがなにかというと、関税っていうのは品目によって細かく税率が分かれてるんですよね。 ワインなら何%、革靴なら何%など。
簡易税率はこれらをもっと大まかなカテゴリで課税しますってやつです。要は個人向けの少額品をいちいちやってたら面倒なんですよねきっと。 以下が簡易税率の表です。
20万円を超えると、簡易税率ではなく、細分化された正規の関税率を使用します。
基本的に知っておいたほうがよいのはこれくらいです。知ってなくても請求されたものを払えばいいので特に問題はありません。
必要なもの
次に必要なもの。
- クレジットカード
以上です。クレジットカードされあれば問題ありません。
ただ、カードによって海外利用ができないものも存在するので、確認してみるとよいでしょう。
また、海外利用が可のカードでも、数十万の外貨決済をしようとするとカード会社の粋な図らいで決済がブロックされたりします。
怪しそうな利用があったらセキュリティ的に止めるものらしいのですがいい迷惑です…
海外利用が不可なカードや、上記のようにブロックされる場合でもPayPalを通せばお手持ちのカードで決済できると思います。
PayPalは海外通販ではポピュラーな決済方法なので登録しておいて損はないです。中にはPayPal決済だけに限定しているようなショップもあります。
これで準備は問題ないので欲しいものを買えるだけ買いましょう。私がよく使うECサイトを紹介します。
BTO SPORTS
言わずとしれたアメリカの巨人。日本でいうwebike、オフロードバイク用品のamazonというところでしょうか。
我々は数年来、仲間内で年数回BTOで共同購入していますが、その総額がもう100万円をゆうに超えました。。 恐ろしいですね。
特徴
圧倒的な品揃えと価格
BTOは兎に角なんでもあって安い。それに付きます。 特にジャージ等のウェアは特に安いものなら上下50ドル程度で揃ってしまいます。
その時々によってsaleになっているものが違うのでいい感じに安くなっているものを買いましょう。 ちなみに、新作で全く値下げられてないモデルに関しても、日本で買うよりは基本的に安いか、同等程度です。
買うべきもの
BTOは品揃えが凄いのでなんでも安ければ変えばいいのですが、特に買ってよかったジャンルは以下。
- ジャージ
これは本当に日本で買うのと価格が雲泥の差です。最新のモデルをいち早く買えるのもよいと思います。
- ゴーグル
ラインナップの多さと安さが国内とは段違いです。取り扱っているブランドも多いので選択肢が多い。オプションパーツ等もたくさんあります。
- 工具
盲点ですが、国内で買うよりかなり安くてに入ります。特にMotionProの製品など
- アパレル
Casualというカテゴリ下にあるものですが、意外と良いものがおおいです。パーカーやキャップやTシャツなど、欲しくなりますよね。
- 部品
ハンドガードや汎用的な部品もかなり割安でいいですが、北米でも売られているレーサーの車種別部品に関してもかなり豊富です。 また、オートバイの部品と税関でみなされるもの(職員のさじ加減です) については、日本へ輸入する際に関税がかからない品目になっています。その辺も鑑みるとお得です。
DT200WRにつけるFMFのチャンバーを輸入したことがありました。
配送や対応について
配送
配送はUSPS(アメリカの郵政)とUPS(アメリカのヤマト的存在)の2つが選べます。 これは後述もしますが、絶対にプラスのお金を払ってUPSにした方がいいです。
発送までの時間は在庫状況にもよりますが、平均して4日ほど。早ければ1週間以内に届くときもあります。
BTOは$599を超えると国際基本送料無料になります。 複数人でまとめて買うとすぐ超えるので超しちゃいましょう。
対応
BTOの対応はかなり良いです。 注文が確定すると個人名の従業員(社員?)から確認のメールが来ます。
なにか問題があったときもこのメールに返信すれば直ぐに対応してくれます。エリックさんにはお世話になりました。 問い合わせもGoogle翻訳にぶち込んだ文面で全然大丈夫です。
注意事項
BTOでの注意事項は2点です。
OverSizeFee
ヘルメットとブーツについてはそれぞれ$20のオーバーサイズフィーが取られる、ということになっています。
なので注文する際にはこれらを足して価格感を見るとよいです。フィーを足しても日本で買うよりはよっぽど安い場合がほとんどですし、実際フィーも3回に1回くらいしか取られてません。めちゃくちゃ適当です。取られたら運が悪かったということで。。
UPSとUSPS
前述しましたが、配送業者についてです。名前は似ていますが雲泥の差があります。
$599を超えるとデフォルト業者のUSPSによる配送は無料になります。 が、絶対にやめてください。UPSへのアップグレードは$29ほどでできるので絶対しましょう。複数人で買う際など微々たるものです。
何故ここまで強く勧めるかというと、USPSは本当にウンチだからです。
まずまともな追跡ができません。全く追跡できないまま配送が完了することもザラです。
加えて、かな〜〜り配送が遅いです。5営業日で届く、と書いてあるものが15日かかることもザラです。追跡もできません。不安そのものです。
UPSなら、出荷した瞬間にメールで通知が来ます。その後空港や税関ごとのスキャンでリアルタイムに場所が分かるのです。
余談ですが、カルフォルニアからの荷物は大抵アラスカの国際的な物流ハブ空港を経由してきます。
追跡画面はこんな感じです。
日本に到着すると、UPSであればヤマト運輸に配送委託されます。発送されたら、UPSの日本法人に電話して、最寄りのヤマトの営業所受取りに変更してくれ、なんていう柔軟なオペレーションも可能です。もちろん電話先のお姉さんは日本人です。
USPSは日本郵便に連携されますが、追跡番号の引き継ぎとかもガバガバで結構ヤバいです。
本当に特別な理由がないならUPSにしましょう。
MotoStorm
イタリアの通販サイト、MotoStormです。
この前初めて利用したのですが、イタリアの癖に配送も早く、かなり好印象でした。
特徴
オフロード用品もオンロード用品も取り揃えている感じです。
BTOほど品揃えの厚さはないですが、逆にBTOには存在しなかったり在庫が薄めのブランドが豊富です。
例えばヘルメットのAirohなどは流石本国イタリアだけあって、圧倒的な在庫量があります。他にもイタリアブランドはやはり品揃えがよいです。
配送等について
発送は日本に対しては一律で€39かかります。
配送業者はFedExです。FedExは国内では日本郵便に引き継がれます。
VAT Free!!
EU諸国にはVATというものがあります。VAT(Value Added Tax=付加価値税)とは、EU諸国で導入されている日本の消費税みたいな税金です。
日本から購入する場合はこれがかからないので、かなり割安な形で購入できます。
これは以前買った際のものですが、
イタリア(国内への配送)にすると送料が0ですが、トータルで€278.90かかってます。
これを日本への配送にすると… 送料が€39かかるものの、VATがないため、同じものをカートに入れていても総額が€267.61になりました。
よく分かんないけどお得だ…。
なのでVAT抜きの価格を見てかなり安かったらここで購入するのも良いです。
オフロード用品のみならず、AGVやDAINESE、GIVIの箱などオン・ツーリング用品も豊富なのでそれ系を買いたい人はおすすめです。
FC-Moto
https://www.fc-moto.de/www.fc-moto.de
FC-Motoはドイツの通販サイトです。
感覚的にはBTOとMotoStormの中間くらいの感じがします。品揃え的な問題で。
イタリーな製品はMotoStormには及びませんが、BTOよりはヨーロピアンなブランドがありつつ、BTOより在庫が豊富ではない感じです。
友人が数名利用したことがあるのですが、FC-MotoにおいてのVATの扱いが良く分かりません…発送先を日本にしても値段が変わらずincl. VATと書いてある…?
配送等について
発送は日本に対しては大体€20~30ほどです。
配送業者はDHLで、国内では日本郵便に引き継がれます。
番外編
ポータル的なECサイトではないけど、きちんと日本に発送してくれるよ!というもので利用したことあるものを紹介します。
FAST HOUSE
徐々に流行ってきました。イケイケのFAST HOUSEです。
かっこいいですよね。私も買ってしまいました。
FAST HOUSEのECサイトはごく普通に日本に向けて発送してくれます。 発送もそれなりに早いです。
送料は購入するものの大きさによって変わるようです。
ReadyRamp
ベッドエクステンダーのReadyRampです。
これは今年度一番買ってよかったものと言っても過言ではありません。
ピックアップトラックをトランポにしている身としては、基本的に2台以上積んだらアオリなんか開けっ放しな訳です。
色んなベッドエクステンダーがありますが、ReadyRampはそのままラダーにもなるから本当に素晴らしい。これがイノベーションの国アメリカか。勝てるわけがない。本当に素晴らしいアイデアです。
欲しくて欲しくてしょうがなく調べた結果、扱ってそうな日本の某輸入代理店に問い合わせましたが、いつ入荷か分からない上に、コミコミで5万くらいはかかるとのこと。頭を抱えました。
うーんと思って、本国のサイトの問い合わせフォームからつたないGoogle翻訳で質問したところ…
全然送るからサイトから決済してよ!とのこと。
…なんと1週間後にはUPSで届きました。
$199の本体に$90の送料。多少関税がかかりましたがめっちゃ安かったです。
こういうことが多々あるので、皆さんできるだけ自分で買ってみてはいかがでしょうか。