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【125EXC TE125】クラッチ交換での国内メーカー部品流用について

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Summary
  • 125EXC系EGで使用できるクラッチ部品の紹介
  • 実際の寸法検証と装着

クラッチ交換に際して

今回、仲間内で125EXC系エンジンのクラッチ交換を行った際に、流用した国内メーカー部品のメモです。

この辺の流用情報は、ある程度ネットに知見が散見でき、我々もそれを参考にした部分が多々あります。ただ、この手の情報は時期がバラバラで、且つどの年式でどの知見が利用できるのかが中々曖昧な部分もあり、覚え書きがてらその辺の情報を整理していきます。

また、本稿はあくまで素人の覚え書き程度のものなので、このような流用を推奨するものではありません。心配な方は絶対に純正の部品を使用することをおすすめします。

今回我々の中で、国内メーカー部品を使ってクラッチ交換をした車種は以下の通りです。

  • KTM 125EXC SIXDAYS 2012年式
  • KTM 125EXC SIXDAYS 2014年式
  • Husqvarna TE125 2016年式

対象部品

今回対象とする部品は以下の3点のセットです

所謂、クラッチ交換での基本3点セットですね。

流用理由

クラッチ交換での部品で、国内レーサーのものを流用する理由としては、ずばり

安いから

です。貧乏人が外車に乗るな。という感じですが、KTMから出ている上記3点がセットになったCLUTCH KITというのが約27000円で買えます。 が、これを国内メーカーのもので流用すると、、おおよそ半額以下になります。

また、KTMなら手元に来るまで最速で1週間くらいですが、国内メーカーの部品ならwebikeで翌日には届きます。クラッチが焼けたりした時に安心(?)な部分があります。(まずクラッチを焼くな)

対象車種

今回我々が交換した車両以外にも適合する車種がいくつかあります。パーツリスト等を凝視した結果以下の車種では同様の流用が効くはずです。

  • KTM 125EXC 06-16
  • KTM 125SX 06-16
  • KTM 200EXC 06-16
  • KTM 150XC-W 16-
  • KTM 125XC-W 17-
  • KTM 150SX XC 08-16
  • Husqvarna TE125 14-16
  • Husqvarna TE150 17-

※17以降の新型エンジンのSXやTXについてはプレート類の厚さは同じものの、大きさ等は未確認です。

クラッチプレートの流用

クラッチプレートはホンダ車のものが使用できます。 KTMではアルミ2枚、スチール4枚の計6枚です。

  • 22321-KA3-710 アルミ CR125系
  • 22321-KF0-770 スチール CRF250 XR系

エンデューロ用に耐久性を重視し、全てスチールにする人も多いです。 私も今回6枚全てスチールにしてみました。若干トルク感が上がったような気が…?

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交換した際の画像。左から取り外したKTMアルミ、取り外したKTMスチール、新品ホンダスチール。形状・厚さ共に全く同じと言っても過言ではないです。

1枚約650円(2018年3月現在)なので、6枚で3900円。

フリクションプレートの流用

フリクションプレートもホンダのものが流用できます。

  • 22201-KRN-670 08年くらいまでのCRF250系
  • 22201-KRN-A10 08-10のCRF250系

あるブログで部品番号が変わったので要確認とあったので購入、使用してみました。どちらでも問題なかったです。

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上記2つの画像。

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摩擦材の間隔が多少異なる程度

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厚さは3.0mm。KTM純正と同様です。

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フリクションプレートはホンダのものと刻印(KA3とあるやつ)も同じで、全く同じものなんじゃないの感じです。某H社の方がゴニョゴニョと言っていた気がします。

フリクションプレートは1枚940円ほど(2018年3月現在)。7枚使用するので、合わせて約6580円です。

クラッチスプリングの流用

スプリングについては流用候補がたくさんありました。インターネット上でも色々な流用情報が散見されました。

WR250は結構有名なやつです。RM125は先日友人に教えてもらいました(実績あり)。125XはよくWR250の互換として挙げられているので、理論上125EXC系にも使えるということになります。

詳細な計測データをまとめました
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素人採寸ではあるので、完璧な計測データではありません。コストを意識すると1本180円ほどのRM125スプリングが圧倒的です。

5本使用するので、合わせて900円。安い。

最後に

クラッチ交換に必要な3点セットで12000円以下で収まります。本当に半額です。素晴らしい。

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今回見た限り、ハウジングについては少し痕があるくらいで、まだ段付きと呼べるような摩耗はありませんでした。

頂いた情報によると、もしCRF系とハウジングも流用可能であれば、CRFのものはカシマコートされているので段付き摩耗に強いとか。機会があったら可能か調べてみたいです。

最後に、冒頭でも記載しましたが、ここに記載した流用情報によって純正とは違った感触や、不具合が出る可能性がありますのでご注意下さい。予算や納期が許すなら純正品が一番です。