FUNAI RACING POST

TOKYO HARD ENDURO VIBES

SHIRAI大修復会を開催しました

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Summary

  • SHIRAIの林間コースを修復
  • コース修復に役立ったグッズ等々

SHIRAI大修復会

いつもお世話になっているコース、オフロードパークSHIRAIの修復作業をTNPと合同で行いました。

ハードエンデューロ人気の上昇も相まって(?)、エンデューロバイクの利用も年々増えて来ているというSHIRAIですが、やはりトライアルタイヤを履く軽量なトライアルバイクに比べて、エンデューロバイクの走行は路面へのダメージが大きいのも事実です。

通常の走行や、レースでの使用、また今夏の台風による記録的な豪雨の影響で林間の区間ではかなりのダメージが蓄積されていました。普段楽しませてもらっている分、こういった傷んだ箇所へのメンテナンスも積極的にしていきたいと思うところです。

営利目的であるコースと、そこで対価を支払って走行するユーザーの関係であり、一般の商業施設的にはそういった施設の環境維持についてユーザーが積極的に介入するというのは、ある意味好ましくない形なのかもしれません。ですが、オフロードバイクのニッチで特殊な市場性、あまりにも広大なコースや、格安で利用させてもらっている点などを複合的に考えると、ユーザー発信での環境維持活動は積極的に行う必要があると思っています。

今回の修復活動については、目的や行う箇所等を管理人の小川さんの合意の元で行いました。コースが荒れてくることによっての難易度の上昇というのは一部の特殊な方にとってはむしろ好ましい状況でもあるので、難易度を一律で易化するような補修はせず、走行不可能になっている著しく傷んでおり危険箇所になりうる先の走行会やレースで著しく変形してしまった、という場所を選定して行いました。

ビフォーアフター

多くの箇所の修復を行いましたが、主要な部分をかいつまんで紹介します。

TNPヒル(観光名所)

TNPヒル(観光名所)と呼ばれる箇所では、ヒルクライムの助走区間の轍が豪雨によって流れてしまい、全く助走を取れないような方になっていました。

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ビフォー

修復後はこのようになりました。

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アフター

大きく掘れている部分数箇所に土嚢やガレを配置して土が流れても堰き止められるようにし、その上に土を盛り固めました。

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アフター(上から)

また、斜面上からの水が沢の方に流れるように溝を掘りました。

林間区間(CROSS MISSIONコース)

林間区間はシングルトラックでうねうねと進んで行くところが多いのですが、所々大きく掘れてしまっていました。

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ビフォー1

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ビフォー2

林間の箇所も、土嚢とその辺に落ちている丸太、岩を駆使して修復しました。ここに差し掛かった際には参加者の修復スキルもかなり向上していて、いい感じの長さに切った木を杭として使用し、設置した対象物をガッチリと固定する手法も現れました。

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アフター1

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階段を作るようにして修復した箇所

メルツェデスの丘

今春ごろに開拓された、高斜度且つテクニカルなヒルクライムエリアですが、台風によって太い部分は直径1m弱はあろうかという倒木により完全に塞がれている状態でした。

この倒木の除去には並のチェーンソーでは太刀打ちできないようで、TNPのなべ君が所有する50ccのハスクバーナ(346XPというらしい)によって除去されました。

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倒木のビフォー。台風襲撃直後のもの

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直前のビフォー。反対側から

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例のハスク

除去後は細かく輪切りにされ、丸太セクションからヒルクライムに入る新たなセクションに…

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その他尾根の区間や、CROSS MISSIONで使ったヒューマンスライダーのあたりの区間などを重点的に修復しました。

修復に使用した道具

今回修復活動をするにあたって色々なものを参加者で持ち寄りました。軽く紹介しておきます。

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今回のMVPは間違いなく鍬でした。修復作業時に、土を崩す・掘る・集めるといったシチュエーションが多くその際の鍬の効率性は突出するものがありました。

高儀 村国 団地鍬

高儀 村国 団地鍬


土嚢袋

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穴を埋める、崩れないよう整地する、という作業に関して要になるような道具です。土は当然現地調達ですが、鍬と大きめのシャベル(スコップ)があれば効率的に生産できました。

必ずしも、岩や丸太が作業ポイント近くで数を集められる保証もないので、土嚢袋の携行性は優秀です。


シャベル(スコップ)

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シャベルなのかスコップなのかは地域によるらしいのであまり深く言及しませんが、よくあるアレです。ある程度の大きさがあると作業もしやすいですね。

鍬と同じく長物の道具はバイクでの運搬方法がネックになります。やはり安定感的にはバイクへの積載が一番です。ハンドルに沿わせて横一文字にマウントするか、シート後ろからリアフェンダーにかけて荷締めベルトやゴムバンドを使って固定する方法が安定感ありました。

バイクに載せずに、道具にビニール紐を結んで肩掛けできる状態にもしましたが、やはり走行中の安定感に乏しく、危険ではありますね。

オフロードユーザーには定番の折りたたみスコップも携行性が高く良いです。ただ、鍬があればスコップの主な役割は土嚢に土を入れることになるので、そういった意味では大きさ的に効率がよくはありません。


ドライチューブの簡易ゴミ箱

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20Lのドライチューブの中にゴミ袋を入れ、背負える形状のゴミ箱にしました。今回の修復では気付いた箇所のゴミを拾うこともしていたのですが、このゴミ箱の利便性は非常に高かったですね。ゴミもこんなに集めることができました。

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潮干狩りセット

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ウチの番田が用意したもので、最初は各所から「舐めてんのか」と言われた逸品ですが、これがかなり活躍しました。

小さいショベルはどうでもいいのですが、使えるのは熊手状のアサリを掘り起こすやつです。

土嚢に入れる土が欲しいシチュエーションなど、掘ったり崩したりしたい場合にかなり活躍しました。抜群の携行性も大きな利点です。


レースでも定番の装備です。レース等は小さいポケットボーイが良いですが、開拓や補修作業には刃渡りがあるゴムボーイのが良いですね。

シルキー ゴムボーイ 万能目 300mm 121-30

シルキー ゴムボーイ 万能目 300mm 121-30


背負いかご

コースの開拓や、レース時のマーシャルの装備でお馴染みの籠です。

やはり道具を運搬する上でこれ以上のものはない気がします。開口部にツーリング用のゴムの網ネットをかけると中のものが暴れず、長物を入れた時にも柄の部分が動かないのでおすすめです。

背負いかご (角)

背負いかご (角)


まとめ

今回はTNPと我々だけでなく、色々な方が集まって下さり効率的に作業することができました。

作業をやる中で、やっぱりここも…という箇所が何箇所もあったのと、やはり年月が経つと走行での痛みや夏場の豪雨によって大きく地形が変わってしまう部分があるので、定期的に開催していけるといいねという話になりました。人が多く集まればついでに新たなセクションの開拓等もできるので一石二鳥な部分もありますね。 次回開催する際もよろしくお願いします。

今回ご参加頂いた皆さん、トライアルのイベントが行われていた日でしたが作業実施について快諾して頂いた小川さん、ありがとうございました。オフロードパークSHIRAIは最高です。

追伸

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今回修復した箇所である、TNPヒル(観光名所)は補修後の養生のため、少しの間走行不可になるようです。

沢から至る入り口にビニール紐が張ってあります。